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相続税:バブル期前に比べれば、増税ともいえない?

 『平成27年から相続税が大増税!あなたの相続は大丈夫?』
といった記事がマスコミで踊っています。

 先日、お引き受けした相続税案件で、今回お亡くなりになった方の
先代(親)の30年前の、昭和の時代の相続税申告書を拝見したのですが、
 その頃は、基礎控除(非課税の枠)が、
基本控除2,000万円+(400万円×法定相続人数)〕でした。

 よく『大増税』と騒がれているのは、
平成26年まで、〔5,000万円+(1,000万円×法定相続人数)〕だった基礎控除(非課税枠)が、
平成27年から、〔3,000万円+(600万円×法定相続人数)〕と、
すべて、6がけ(6割)に引き下げられたことが発端です。

 しかしバブル期前に比べれば、むしろ基礎控除はやや多いのです。

 「地価がバブル期前に戻った」とも言われています。
2020東京オリンピック・バブルに浮かれる首都圏、2万円台を超えた日経平均株価
の恩恵を被っている方々は別にして、
 それ以外の方々には、「バブル期前にに比べれば、相続税はそれほど増税ではない」
という感想を持ちました。
(昨今、流行のピケティではないですが、税の公平性のゆがみを解消するための改正
だったのかな、という気もします。)

 あわてず(踊らされずに)冷静に、相続税額を試算し、納税用資産を把握(確保)し、
可能であれば「だれに何を相続させるか」を生前に検討していくこと が必要だと思います。